社会的企業でのワークショップの企画を通して学んだ2つのこと。

海外インターン

こんにちは。MAD Travel インターンの矢野と長谷川です。

MAD Travelは、誰でも参加できる「旅」を通じてフィリピンに存在する不平等を減らしていくことをミッションとし、フィリピン現地のコミュニティと協働しながら、持続可能なソーシャルツーリズムという旅のかたちをお届けする社会的企業です。ツアーを催行し、現地のコミュニティを巻き込むことで持続的に利益をもたらそうとしています。また、環境問題に対しても強い問題意識を持ち、企業としてサステナビリティを推進しています。

今回の記事は、先日私たちインターン主導で開催したSustainability Shakedown( 以下、SSD )という持続可能な社会について考えるワークショップについてリポートします!
イベントの企画から開催までの過程、それと同時に学んだことをご紹介していきます。

ワークショップ「Sustainability Shakedown」とは?

SSDはもともと、MAD Travelの提携企業向けに開催していたイベントです。
フルーツを使ってスムージーづくりをおこない、その過程で出た種を集めます。この種をフィリピンの原住民族に届けることで、彼らの貧困解決に貢献することになります。
また、参加者には、このワークショップを通して、サステナビリティについて、またそれが身近なものであることについて楽しみながら学びんでいただきます。

今回は日本人の学生を対象とするため、勉強要素を強め、第一部をスムージー作り、第二部をMAD Travel唯一の日本人スタッフによる講演会の二部編成としました。

海外インターン生を中心に企画しました

私たちのミッションは、日本人に向けてSSDを企画すること。構成や内容については自由度高く企画できました。企画段階で感じたことは主に2つあります。

一つ目は、会社として、イベントを開催する際には参加者と会社に対して責任を負っているということです。参加者の時間や参加料に対する責任、会社のイメージや評価、今後の利益に対する責任を負っているということ。当たり前のことですが、実際に取り組むにあたって強く意識することになりました。

当初は会社側の目的達成を意識していましたが、集客が近くにつれ、参加者にお金を払って来てもらうという責任感が自分の中に生まれ、参加者にいかに大きな価値を与えるかという考えが自分の中で大きくなっていきました。その結果、参加する日本人が短期語学留学生であることから、今回のSSDのテーマを「サステイナビリティについて考える× 英語学習 × 国際交流」に、開催直前に定め直しました。

二つ目は、第一部のプレゼンについてです。
来てくださった皆様にとって内容がわかりやすくなるように、スライドと話をシンプルに、かつ面白くするのが大変でした。

サステイナビリティや社会問題は、様々な出来事が入り混じり、複雑なトピックでもあります。さらに、多くの人にとって、直接的な影響を受けない限り、社会問題を「じぶんごと」としてとらえること が難しい状態です。それを打開するため、人々がサステイナビリティに親しみやすくなる冗談を言ったり、自分の体験談をいれたり、社会問題への持続可能で身近な解決策をだしたり、「じぶんごと」として捉えてもらえるように話の構成を考えました。

イベント当日の様子

まずは本番当日、予期せぬハプニングがたくさん起きました。スムージー作りのために事前に準備していたパパイヤにこのイベントの肝となる種がなかったり(焦りに焦って、大急ぎで新たなものを手配しました笑)、本番ミキサーが動かなかったり(少し経ってなんとか動きました)。それぞれなんとか乗り切ったので、今思うともう笑い話ですが、その時は本当にヒヤヒヤしました。事前準備をぬかりなくしておくことの大切さに身をもって学ぶことになりました。

第一部「スムージー作り」

開始時間に近づくにつれ、少しずつ参加者の方が会場に到着しました。集客の甲斐あって、語学学校の生徒さんや学生団体の方、留学生やインターンの方など、バックグラウンドが多様な20人の方にお越しいただきました。開始前からそれぞれ会話も弾み、いい雰囲気でイベントをスタートすることができました。参加者の皆様の温かい雰囲気おかげで、開始直後の緊張もすぐにほぐれ、スムージー作りの導入では笑いも何度か生まれました。楽しい第一部になったと思います。

第二部「唯一の日本人スタッフによる講習会」

第二部のMAD Travel日本人スタッフによる講演会のテーマは、「誰でもできる持続可能な社会のつくりかた」でした。これまで彼女のフィリピンでの活動の経験談を混ぜながら、彼女なりの社会課題との向き合い方やMAD Travelのあり方をお話いただきました。彼女の学生時代の積極的な活動、新卒でフィリピンに飛びこんで働く姿やサステナビリティという、社会課題への新たな視点、とても興味深いお話でした。講演後も、グループごとに行った意見共有、その後たくさんの質問をいただいた質疑応答の時間を通して、より濃い時間になったと思います。

色々とハプニングもありましたが、参加者の方々の温かいご協力もあって、なんとか無事に終えることができました。達成感もあった一方、まだ改善の余地があり、悔しい気持ちもありました。しかし、イベント後の満足度調査の結果からすると、成功と言える出来だったと思います。

海外インターンの私たちがイベントを企画して学んだこと

このイベントの企画から本番までの過程で、大変だったこともありましたが、私たち自身、確実に成長できました。その中で気づいたことが二つあります。

人に伝えることを通して自分の理解が深まることと、自分を知ることの大切さです。

最初は、専門家でもない私達が本当にこのイベントをおこなってもいいのかどうか不安なことありました。サステイナビリティについて人に伝えるためには、まず自分達がそれを深く理解して、内容をシンプルにする作業が必要になります。

この過程を通して自分自身サステナビリティについての理解を深めることができ、自信に繋がりました。インターン前より、確実にサステイナビリティのあり方やそれに対する取り組みを理解できました。今までは、物事を完璧に理解して初めて人に伝えることができると思っていました。しかし、伝えるための過程が実はその物事を理解することにつながるということを今回の経験を通して学び、伝えることと、理解することの相互関係がわかりました。

トピックにもよるとは思いますが、伝える対象がみんなが実践できる何かいいことで、それを伝えることで社会にいいムーブメントを起こすことができるのなら、自分がそれをさらに学び、社会に広めたほうがきっといいはずです。

もう一つは自分を知ることです。自分の今までの生活が、どう社会課題と関わっているか考えない限り、その理解は表面的で、結局その問題を「じぶんごと」として捉えることはできません。前述の通り、相手に何かを伝える前提としての深い理解のためには、その自分も関わっているという意識が欠かせないと思います。人に伝える前に、自分とサステイナビリティ、自分と社会問題の関係性をまず見て、自分をしっかり知ることが大切です。

サステイナブルな社会を実現するために、これら2つの学びをこれからの活動に生かしていきたいと思います。

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