学生の方を中心に海外インターンシップが年々人気になっています。
「今まで学習してきた英語を活かして外国人と働いてみたい。」「就職活動やキャリアの為にも海外でのインターン経験が欲しい。」など様々な理由があるかと思います。
この記事では、主に海外インターンの費用について解説していきます。
どうやったらお得に参加できるのか、無料で参加できる方法はあるのか、というような疑問に答え、解説しながら、あなたの海外インターンシップの計画をより具体的にしていきます。
海外インターンにかかる費用をとにかく節約したい方におすすめの記事となっております。
海外インターンの費用が無料になるってほんと?
海外インターンをしてみたいけど、実際どのくらいの費用がかかるのか不安という方は多いと思います。
学生の方ですとバイトで賄える費用も限度があると思うので出来るだけ費用はおさえたいですよね。
最近は受け入れ企業が海外インターンの費用を一部負担してくれる場合もあり、海外インターンも意外と挑戦しやすくなってきました。
そんな中、無料で海外インターンができるという風に情報を得た方も多いんではないでしょうか?
実際に何が無料になるのか、まずはそんな素朴な疑問から解消していきましょう。
全ての費用が無料は不可能
まず結論からいうと、「全額無料」で海外インターンに参加するのはほぼ不可能です。
というのも、あとで詳しく解説しますが、海外インターンでかかる費用(無料になる箇所含む)は大きく分けて2つ、「準備費用」と「現地での費用」があります。
その2つどちらも企業が全額サポートしてくれる。ということはよっぽどのスキルや影響力がある方や著名人の方ぐらいでしょう。
なので、残念ながら、完全に「0円」で海外インターンに参加できることは難しいです。
しかし前述した通り、本来かかる費用を無料にして、海外インターンに挑戦することは可能です。
それでは、どういった費用が必要になり、どの部分が無料にできるのか詳しく見ていきましょう。
準備にかかる費用
まず、現地に行くまでの準備段階でかかる費用をみていきます。
ここでは、準備段階で発生する「自己負担が必須な費用」と「無料にできる費用」の2つに分けて紹介します。
自己負担が必須な費用
- パスポート
国境を渡る際に必ず必要なものがパスポートです。
なのでパスポートをまだ持ってない人は、パスポートを発行することが海外インターンへのはじめの第一歩です。
パスポートは個人のものになりますので、海外インターン先の企業が費用を負担してくれることはないでしょう。
これまでに海外への渡航経験がある方も、万が一有効期限が切れてる場合や期限が迫ってる場合がありますので、今の準備段階で必ず確認にしておきましょう。
特に有効期限が半年以内の場合は入国できない国などもあるので、渡航される国の情報をよく確認してください。
基本的には申し込み時に必要な「都道府県収入証紙」と「収入印紙」を購入する際に発生するお金のみ必要になります。
ただし、費用とパスポートの有効期間は申し込み時のあなたの年齢によって変わります。
20歳以上の方(10年間有効のパスポート)
2,000円(都道府県収入証紙)+ 14,000円(収入印紙)= 16,000円
12歳以上の方(5年間有効のパスポート)
2,000円(都道府県収入証紙)+ 9,000円(収入印紙)= 11,000円
が必要になります。(2019年9月の情報です。外務省のHPをご参照ください)
またパスポートは即日発行できないので、発行するまでに最短でも1週間以上かかるでしょう。発行できる場所は住民登録している都道府県のパスポート申請窓口になります。
受付窓口の時間もあまり長くはないので、申請前に一度確認してみましょう。
パスポートの新規発行や更新の仕方はこちらで詳しく解説してます。
- 航空券
現地での交通費を負担してくれる場合はあっても、海外インターン先に行くまでの費用を負担してくる可能性は低いです。
なのでパスポートを取得して、海外インターン先への渡航日が正式に決まったら航空券を予約しましょう。
- ビザ
無償のインターンの場合は観光ビザで入国し、滞在期間によってはビザの延長費を支払うことになることが多いです(有償の場合は就労ビザが必要)。
延長費を現地企業が負担してくれ無料になるケースはよく見受けられます。
ただし、一概には言えないので各自が渡航される国のビザについてや、インターン先の条件を確認しましょう。
- 私物
当然ですが、現地での生活に必要な日用品等は自前です。
日本でしか手に入らずいつも愛用している物なのどは忘れずに持っていきましょう。
その中でも変圧器は海外生活で重要になります。日本と電圧が異なるので、いつも通りコンセントにプラグをさして利用すると故障の原因になりかねません。
そもそもプラグの形も異なることが多いので、事前に現地の情報を調べましょう。
無料にできる費用
ここからは、本来費用が発生するところを「無料」にできる可能性があるものと、もしくは海外インターン先がそれらの費用を補助してくれる可能性が高い点を解説していきます。
- 海外インターン紹介料(斡旋料)
この紹介料というのは、海外インターンを探す際にエージェントを利用した時に発生するものです。
そもそもですが、海外インターンの探し方は大きく分けて2種類あります。
それはエージェントを利用して「有料で探す方法」と「自分で無料で探す方法」です。
有料の場合はかなり安いもので10万円、高いところですと諸々含めて50万円以上するものもあります。
しかし、無料で海外インターンを探せる方法も存在しますので、そちらと有料で探す方法と比較しながら後ほど詳しく解説します。
- 海外保険
やはり、何が起こるのがわからないのが海外です。日本は世界の中でも有数の治安の良い国ですが、外国では予期せねハプニング起きたりと何かとリスクが上がります。
なので初めて海外渡航される方はもちろんですが、海外に慣れている方も保険をかけることは必須でしょう。
基本的には保険会社のサービスを適用することもできますが、費用を抑えたい方は海外保険が付帯されているクレジットカードを作ることをお勧めします。
中には、年会費と入会費無料のカードもあります。実質、無料で海外で使えるクレジットカードを作りながら海外保険が自動的についてくるのは嬉しいですね。
海外インターン中にかかる費用
こちらは、実際に海外インターン先で過ごしている時にかかる費用です。
準備段階でかかる費用よりは、現地でかかる費用が無料になる(インターン先が補助してくれる)パターンが多いです。
具体的に現地でかかる費用は大きく分けて「滞在費」と「個人的な出費」の2種類に分かれます。
滞在費
まずは、滞在費について詳しく見ていきます。
多くの無料海外インターンといわれるプログラムではこの3つの費用が無料になるケースが多いです。
- 宿泊費
- 食費
- 交通費
全ての企業がこの3つを負担してくれる訳ではないですが、海外での就労経験を得ながらいくつかの費用を出してもらえるだけでも学生にとっては有り難いですよね。
また、昨今人気のフィリピン留学のインターンの場合だと無料で英語のレッスンを受けられる特典が付いてるなど、その企業ならではの待遇があるかもしれないですね。
個人的な出費
こちらは基本的に個人が負担する費用になります。費用の大きさは滞在費と比べると個人差が大きいです。
- 通信費
通信費に関しては、渡航する国によって当然価格は変わりますが、海外インターンシップで人気の東南アジアでは物価が安い分、日本と比べるとかなり安い費用で済みます。
なのでより費用を抑えたい方は、海外対応のwi-fiを日本からレンタルするのでなく、現地SIMカードを利用して携帯電話を利用するのがおすすめです。
- 交際費
せっかくの海外での生活ですから、休日は現地のカフェで息抜きしてみたり、観光地を訪れるのも良い経験になるでしょう。
もちろん、そういったプライベートでの出費は自己負担です。
渡航前にある程度計算して財布と相談しながら現地で過ごすといいかもしれないですね。
海外インターンを無料で探せるの?
準備段階で一番大変な作業が自分に適した海外インターンを見つけることだと思います。
自分の挑戦したい分野と企業の募集とをマッチさせるのは、想像以上に難しい作業です。
ここでは有料での海外インターンの探し方と、無料で海外インターン先を見つける方法を紹介します。
有料での海外インターンの探し方
海外インターン先を紹介してくれるエージェントを利用する方は多いです。
自分にあった企業を紹介してくれたり、現地をよく知るアドバイザーに助言をもらえうなどメリットもありますが、なんとなく斡旋業者に頼るのは危険です。
知らないうちに高額な料金が発生していたり、意思決定を誘導されていたりと、一長一短です。
具体的なサービスやエージェントを利用した時のメリット・デメリットをみていきましょう。
メリット
- 自分の挑戦したい業務内容等を相談しながら受け入れ先企業を紹介してくれる。
- 海外インターン生のコミュニティに属せる
- インターン中のサポートもしてくれる場合もある。
デメリット
- 最低108,000円以上は紹介料が必要になる
斡旋企業のホームページを確認してもらえれば、その紹介料の高さに驚かれるかと思います。
基本的にはインターンを紹介してもらうのに数十万ほどかかります。
短期でも長期でも値段が変わらないところもあります。学生さんにとってはとても痛い出費になるでしょう。
- 誘導される可能性がある
簡単に説明すると「エージェントがあなたの意見をあまり受け入れず、受け入れ先の企業を強引に紹介してくる」という事です。
この事実を理解するには先ず、斡旋業者の簡単なビジネスモデルを知っておくべき必要があります。
エージェントのような仲介業者はあなたを受け入れ先企業に紹介すると2方向から収益を得る場合もあります。
それは「あなたが支払う紹介料」と「受け入れ先から得る紹介料」です。
利益率をあげるためにあなたの意見よりも企業からもらう紹介料の値段の高いところへと誘導されるケースがあるのも事実です。
もちろん、親身な斡旋会社もあります。
有料エージェントを利用される場合はこれらを頭の片隅に置きながら相談されると、より良いプランニングができると思います。
有料の海外インターン紹介サービス
無料の海外インターンの探し方
海外インターンは無料で探すこともできます。
エージェントを利用した時に発生する高額な紹介料を節約したいと思う方も多いかと思います。
まず、無料でインターンを探した時のメリット・デメリットとその探し方を紹介します。
メリット
- 紹介料の「数十万円」が節約できる
やはりこの経済的メリットが一番大きいでしょう。
数十万円あれば、海外インターン中の休日に息抜きしたり、海外インターン後に周辺の国を訪れる事だって可能でしょう。
そのような余裕や新しい経験にお金を投資することができれば、その数十万円はそれ以上の価値になってあなたに還元されることになるでしょう。
- リサーチ力がつく
無料で探すとなると(一部エージェントに相談しながら無料にする方法もありますが)、
自分でインターネットで探してみたり、SNSで情報収集したりすることが必須作業になります。
前述したビジネスモデルを理解したり、いろんな国の情報や文化等を知るきっかけにもなります。
そのように自ずと調べていると自分の知見も広がり、より成長できると思います。
さらにはその経験が就職活動や同じように挑戦したい人のためになるでしょう。
- 人脈ができる
情報収集の方法の1つとして、人から得る方法があると思います。
SNSを使ったり、海外インターン経験者の知人や先輩に聞いてみたり、そういったイベントに積極的に参加するなど方法は沢山あるでしょう。
そのように情報収集していると必然的に素晴らしい出会いが生まれることもあるでしょう。
海外で会社を経営する社会人や同じ気持ちを抱いた同士との出会いと触れ合えれれば、
海外インターンを超え、あなたのキャリアをきっとよくしてくれます。
デメリット
- 準備に時間がかかる
何事でも良いものを創り上げるためには時間が要するように、どうしても自分で情報収集している分、時間がかかってしまいます。
なので、早い段階から準備を始めることに越したことはないでしょう。
- 一人だと不安
近くに信頼できる知人やメンターがいてくれると安心ですが、どうしても自力で行動したり計画していると不安は付きものです。
さらに現地で必須となる「英語」を学習しながらとなると少しハードな日々を送ることも想像できます。
そういったネガティブな気持ちがせっかくのあなたのワクワクや勇気を阻害してしまうこともあるでしょう。
しかし、そんな方に朗報です。
実は、現地で英語を学びながら無料で現地に詳しいアドバイザーに相談しながらインターン先を紹介してくれるサービスがあります。
詳しくは無料で探す具体的な方法の欄で説明していきます。
無料で海外インターンを探す具体的な方法
- social留学
一人での情報収集で苦闘している方や語学力に不安があるけど、早く海外インターンに挑戦してみたい方におすすめです。
Social留学とは、語学留学と現地NPOやNGOなどの社会的企業での海外インターンを組み合わせた新しい留学プログラムです。1ヶ月の短期でも参加可能です。
現地に詳しいプロのSocialアドバイザーがあなたにあったインターン先と語学学校紹介&カウンセリングを【無料】で行ってくれます。
現地に行ってからのサポートも手厚いので、留学と海外インターン(カウンセリング含む)を組み合わせながらも数十万以上の紹介料を省けるのはかなり費用を抑えてくれます。
その費用をまた新たな海外挑戦や休日のリフレッシュに割り当てるなど余裕が生まれるのは大きいですよね。
さらに留学者の語学費用の3%がインターン先を含む現地のNGOに寄付されるのも心地いいメリットですね。
学んだ英語を実践で使いながら、海外インターン経験と同時に社会貢献もできる一石三鳥なプログラムです。
現在も信頼感のあるインターン先がどんどん増えています。
海外インターンや留学生活を通じて、語学力の向上と就労経験を得ながら、もっと自分の人生や価値観を広げたい方にはもってこいのプランかもしれないですね。
・Wantedly
インターン募集が日本最大級と誇るように募集企業の掲載は非常に多いです。
1つ1つの募集ページでは、どんな会社で、何をしていて、インターンではどんな仕事をするのか。
という様なその企業の社風や事業内容等が詳しくわかります。
また自ら探すのも当たり前だが、プロフィール欄を充実させるだけで企業から連絡がくるというのも面白いシステムです。
- activo
NPOや社会的企業の募集掲載を専門的に扱う求人サイトです。
ソーシャルグッドな業務内容や国際協力に興味がある方にオススメです。
気になる社会問題を選択して、検索をかけることもできました。
すでに解決したい社会的な課題や関心のある問題がある人にとっては使いやすい機能です。
無料で探しながら、あなたのやりたいことにがすぐ見つかるかもしれないですね。
こちらは誰もが知る、検索ツールですね。
もし既に、海外インターンをしたい国や地域・業種などが明確になっている場合、
「 海外インターン IT フィリピン 」という風に検索してみるのも良いです。
上手く検索ワードがヒットすれば、直接企業が募集しているページにアクセスが可能です。
もちろん、エージェントを経由していないので無料です。
夏休み・春休みに無料で参加できる短期海外インターン
長期休みを利用して短期の海外インターンに参加してみたい方は多いと思います。
実際に募集している企業やインターン生の声を少し紹介します。
MAD Travel
こちらはフィリピンで行われる海外インターンになります。
グローバルな職場環境に身を置きながら、持続可能なツーリズム開発とソーシャルイノベーションといった、課題解決をしながら世界に新しい旅のスタイルを提供していくことが主な取り組みになります。
旅が好きな方や社会的な課題解決に関心のある方は是非相談してみて下さい。
詳しい業務内容等はこちらからご参照ください。
実際の海外インターン体験談
MAD travel の事業の1つである「Discovery Summer Camp~アートとコミュニティの可能性を探る旅~」に参加したインターン生による記事です。
「旅人と現地をつなぎ、社会にインパクトを与えることができる。」と話す、インターン生。
現地での体験やリアルを赤裸々に記しながらも、MAD travel の想いやツアー内容を丁寧に詳しく説明してくれています。
是非一読してみて下さい。
余分な費用を無料にして、お得に海外インターンに挑戦しよう!
結論は完全無料で海外インターンに挑戦することは難しいです。
ですが、本来かかる費用を無料にしたり、受け入れ先の企業が負担してくれたりと、
海外インターンの探し方や現地に行くまでの準備・現地での生活を少し工夫するだけで、
費用を安く抑えながら、挑戦することは可能です。
就職活動前に海外インターンを検討されている方や、海外での就労体験に興味がある方など、海外インターンに挑戦してみたい。という経緯は様々だと思います。
そして、実際に挑戦し行動していく中で新しく出てきた想いや自分の叶えたいことがきっと生まれてくるでしょう。
この記事があなたの海外インターンシップをより素晴らしいものになれば幸いです。